ピストンが割れてる・・・。



先日、少し壊れた外装の代用品がヤフオクで500円で出品されていたのを落札、
取り付けて異常が無いか確認するため近所を走行。


なんか変な音がする!!


「カッ」ていう音と「ツッ」っていう音の中間ぐらいの音がエンジン付近から!
原因究明のため、「ビビリ音を出している」と仮定して、
さっきの交換箇所を含め、ビビリ音を出しそうな所を総ざらい。
しかし、異音は止まらない。
近所をもう1周してくると、異音は破滅的に大きくなってきた!!
「こりゃいかん」と思い、todayの使用を禁止。


次の日から、雨が降ってもメインバイクのブロス650で頑張って学校へ。
フロントの風防があるtodayでないので、
ものすごい勢いで足が雨でグチョグチョに!!


そして本日、異音の原因の最後の希望、「タペットクリアランスの狂い」を調べるため
todayの外装を引っぺがし、キャブを取ってエンジントップを外す。
測定・・・恐ろしい精度で正常!!



※ちなみに、この部分、「隙間が0.14mmで正常」とされる部分で、
ボアアップ組み立て当時はそんなものを計る器具を持ってなかったので、
一緒に作業してくれた中退が
「千円札は100枚重ねると1.4センチだから、1枚挟まればうまくいく!!」
というのでソレでセッティング、現在、正確な器具で測ってみてもほぼ正常な値。
・・・・・・・・・恐ろしい!!!



最後の希望も打ち砕かれ、
エンジンのピストンリング損傷くらいしか思いつかないので
エンジンのシリンダー部をばらす。


そんな作業をしてると、4時半ごろか、
元建築家志望だったのにバイク便になったと思ったら現在自転車屋な、
・・・大変何がしたいのか分かりかねるヤツがやってきて、
自分のバイクのブレーキパッドの交換を始める。


「オマエんち、工具あるし、なにより暗くなってもライトあるから」


で!シリンダーを取ると!!


ピストンが割れてるゥ!!







さすがディオ!
俺たちができないことを、
平然とやってのける!
そこにシビれる
あこがれるゥ!

ピストンが割れてるゥ!!


しかも、シリンダーに分かりやすい引っかき傷。
何が原因だったのか、明確に分かった。


あの寒空の12月、ボアアップキット組み込みの時、
ピストンとコンロッドを止めるピンを押さえるCリングというパーツ、
うまいはめ込み方が分からなくてペンチで変形させてテキトーにはめた。
その後正確なはめ方がマニュアルに書いてあり、
2つあるうちのもう片方は、しっかりとはめた。


そして最近になって、テキトーにはめた方のCリングが
エンジン内でとれて、ピストン固定ピンが飛び出しシリンダーの
壁面を強烈に研磨!!
片もちでもしばらく動いたが、異常な負荷に耐えかね、
ついにはピストンをタテ方向に真っ二つに!


もう、明確だった!
そうとしか思えない壊れ方、削れ方だった!


他の部分は見たところ全然奇麗な感じだった。
特に目立った異常個所は見受けられない。
あそこさえしっかりついてれば今後も機嫌よく走り続けただろう。


もー・・・なんつーか、スッキリしてしまった!!


応急手当は無理!
車体の駆動系はボアアップ94ccエンジンのみ対応なセッティングなので、
新しいボアアップキットを買って組むしかない!!
しかし、今、そんな金は無い!!


終了!!


ということで、バイク便改めチャリ屋野郎の、
ブレーキパッド装着も終盤なのでそっちを手伝う。


完了。


驚いた事に、ブレーキパッドお手伝いも含めて、
作業時間は3時間だった。
エンジンばらすまでで、たしか去年の12月は、
サービスマニュアルで逐一作業を確認しながら、
3人で7時間前後くらいかかったハズ。
俺、恐ろしく作業効率がアップしてる・・・。
多分、わき目もふらず集中してやれば、
俺はボアアップキットの組み込みに4時間かからないだろう。
キャブのセッティングにしても、メインジェットでの、
最低限問題なく走る程度までの、
アバウトな調整なら2時間はかからないのではないか。
・・・。
これ、商売にならないかな。
店で組み込みやると大体工賃2〜3万とか。
俺は・・・1万で喜んでやります!!
ただし、無保証、無担保、無返済!!


なわけで、